「親が子にこれだけはやってあげたいシンプル脳育術~未来を切り拓く“生きる力”の育て方~」を読んで

いろいろ

 

もち
もち

2012年初版と少し前の本ですが、

人工知能の開発に長年携わった方が書かれた本。

こちら↓

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印象に残った2つのポイント

早期教育はマイナスに働くこともある

まず、著者は、こどもの年齢を大きく3つに分類し、年齢に応じた関わり方を推奨しています。

その年齢区分は、

  • 0~3才
  • 4~11才
  • 12~15才

の3つ。

0~3才までの乳幼児の脳はというと、置かれた環境に適応すべくフル稼働している状態。

著者は、この期間を「たとえていうなら“脳のチューニング期間”のようなもの」と表現されています。

これはどのようなことかというと、、

こどもは、どのような言語や環境下でも適応できる潜在能力を持って生まれるが、自分の置かれた環境ではどの感性が必要なのか、0~3才は普段の暮らしにおいてその取捨選択をし続けている状態。

そんな超多忙な時期に、母語以外の言葉やひらがななど、早期教育として覚えさせようとする行為はチューニングを邪魔してしまう。

・・・というもの。

なので、0~3才のチューニング期には早期教育を詰め込むことに否定的ということですね。

(補足)ちなみに、保護者2名(たとえば父母)で母語が違う場合、各人の母語で話しかけることは問題ないそう。

人により母語が違うことは混乱を生じさせない。

ただし、同一人が、ときどき母語以外の言葉で話しかけることは良くない。

 

もち
もち

「英語の音を聞き分ける力は成長に伴い消えてしまうから×才までに英語耳をつくろう」とも聞くので、個人的に英語はどう取り組むべきかまだ腹落ちできていません…。この本は10年以上前の出版ではあるので、最新の知見を調べたいと思いつつ、娘さんは気付けばもう3才半!

我が家は0~3才期は英語の歌を時々流す、程度の教育?になりました。

4~8才は小脳の発達期。小脳の発達臨界期は8才…!

印象に残ったポイント2つ目。

いま娘さんは3才半なので、そろそろ小脳の発達期になるようだ…

ところで「小脳ってどんなことしているんだっけ?」と読んでいくと、、↓以下引用です。

…運動制御と空間認識力にかかわる大切な器官です。

空間認識力とは地図から地形を読み取ったり…、野球で距離感を計算しながらフライをキャッチしたり…する能力のこと。

実は、この空間認識力は、目の前に広がる空間ばかりでなく、数学や物理といった理系の能力や文系の発想力、音楽や美術といった芸術面の才能にも深く関係しています

親が子にこれだけはやってあげたいシンプル脳育術~未来を切り拓く“生きる力”の育て方~ p87,p88

……えぇ…なにその広範囲に及ぶ感じ…重要そう

もち
もち

我が子が大きくなるにつれ何に興味を示すかわかりませんが、

・運動系

・文系

・理系

・芸術系

どれに進んでも小脳って大切そうなんだな??という印象です。

 

そんな全方位的な知的活動に影響を及ぼしそうな「小脳」、

8才までに基本的な機能をそろえるそうです。

ふむふむ。

で、小脳発達にはなにが必要なのだ?と身構えるも、

「なにか特別な体験が必要なのではなく、小脳は遊びや生活体験をとおして発達していく」とのこと。

 

遊びや生活体験として、もし、自然に触れる時間が少ない家庭環境ならば、少し意識して自然に触れさせることも良いそう。

※こどもがアウトドアでなくインドアな遊びが好きならば強要はしない。

たとえば、家庭で一緒に料理し、野菜を手にとるという体験も自然物に触れるという点で◎。

  

注意点として、いろいろ体験させなければ…!とばかりに遊びに習い事にと予定を詰め込みすぎるのではなく適度にのんびりぼーっとできる時間を持たせることも脳に大切だそう。

本の基本情報

ここで、あらためて本の情報です。

  • タイトル 「親が子にこれだけはやってあげたいシンプル脳育術~未来を切り拓く“生きる力”の育て方~」
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4767814742
  • 発行年 2012年12月
  • 著者 黒川伊保子(くろかわいほこ)

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著者についてメモ

読後に知ったのですが、著者・黒川伊保子さんは「妻のトリセツ」など○○のトリセツを執筆された方でした。

黒川伊保子さん公式ホームページhttp://ihoko.com/を拝見したところ、人工知能エンジニアとして人工知能の開発に14年従事された方。

個人的に、女性脳は~、男性脳は~…という類いの本は「個人差では?」と読まず嫌いをしてしまっているのですが、こんな経歴を持つ方が執筆されているのかと知り、読んでみたくなりました。

本の内容を受けて、具体的に行動したいこと

結論、特別なにか目新しいことを推奨する内容ではありませんでした。

  • 慢性的に動画ばかり見せたりしない ←短時間や事情あり数日見せるなどは負い目感じなくていい
  • 我が家の住む地域は自然が多くは無いため、外遊び・自然に触れる体験を意識して増やす
  • 習い事は4才以降に体験させたい。特に楽器。音感は8才までに育てると◎だそう。本人が気に入れば継続、気に入らなくても経験として良い。
  • 早寝早起き朝ご飯 ←22時~2時は脳にとって睡眠が◎

最後に、気になった点について、以下補足です。

この本は10年以上前に出版された本であるためか、「母親が」「母親が」…と家事育児は母親が当然主体であるような文体になっていました。また、授乳中にスマホNGとか、朝ご飯は品数が大事(これはそうかもしれないと思います…)等、育児当事者にとってはプレッシャーになりうる内容もありました。

もち
もち

特別なにかを推奨するわけでなく「日常生活が大切」というお話。

親としては、安心半分、「日常生活はこれで問題ないのかな…」と不安半分。

とにかく、娘さんを見守り、娘さんが気の向くまま心躍るような体験を積めるようサポートしたいと改めて思います。

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