どういう基準で株を買っていくか自分なりの指針を持てたらいいですよね。
ということで少しずつ勉強中です。
表題の本がとても参考になったので、今回は特に勉強になったポイントをまとめてみました。
株選びで悩んでいる初心者の方の参考になれば嬉しいです。
- 株を選ぶときに参考にする指標について知りたいなぁ
- 「知ってそうで知らなかったほんとうの株のしくみ」の本が気になる
- PERを基準に株を選ぼうかな?でもPERって結局なにだっけ?
「知ってそうで知らなかったほんとうの株のしくみ」について
- 書名:知ってそうで知らなかった ほんとうの株のしくみ
- 著者:山口揚平
- 出版社:PHP研究所
- ISBN:9784569760643
この本の著者は、M&Aのコンサルタントとして企業の買収に携わってこられた、いわば企業の価値を見抜くプロです。そんな著者が、難しい専門用語は避けながら「企業(株)の価値を算定できる方法」を教えてくれるというのが主題です。
詳しい算定方法の式は記載できませんが、「企業価値」の説明として一部引用しました↓↓
本章の目的は、誰でも簡単にざっくり企業価値を算定できるようになることです。企業(株)の価値がわかれば、それを株価と比較して割安なものを見つけ、利益を上げられるようになります。
知ってそうで知らなかった ほんとうの株のしくみ
企業の価値は、その企業が稼ぐ「利益」と、過去に稼いで、会社という「蔵」に貯めている「財産」から成り立っています。
知ってそうで知らなかった ほんとうの株のしくみ
企業価値を実際に計算してみましたが…
この本を読んだ私は、「なるほど!(正直、計算式の意味は完全にはわからないけど)この式に企業の決算数値を当てはめれば、投資すべき企業か判断できるのか~!いいね!」と思い、その後実際に計算してみました。
結果は2社連続で「投資すべきでない」となりました。
私としては予想外でした。というのもちょうどコロナウイルスの影響で株価が全面安になってお買い得!と言われている時期だったからです。「投資すべき」との結果が出ると思っていました。
でも、ここでめげずに3社目を計算してみたところ、ようやく「投資すべき」との結果が!
そこで、なぜ違いがでるのだろう?と企業情報を見てみると、3社目はPERが約5倍となっていたのに対し、最初の2社はものすごく高PER。
「これってわざわざ決算数値を調べて計算しなくてもPERで判断できたってことーーー?!」
混乱です。計算式の意味を理解していないしPERの理解も曖昧なので違いもわからずお手上げ。
ということで、PERと“企業価値の計算式”はどういう点が違うのか調べてみようと思いました。
まぁ全然違うのですが…。
PERとは?
まず、PERとは…
という指標ですが、この式をイメージしやすく文章にすると…
「いまこの株を買ったら、購入代金は△年で元がとれそうだ」という“△”に入る数字のことです。
たとえば、
- 現在の株価が100円
- 1株あたりの今期予想純利益が10円
という企業があったとすると、PERは10(倍)です。←100円 ÷ 10円
これを文章にすると、「いまこの株を買ったら、(今後も純利益は毎年10円と想定して)購入代金100円は10年で元がとれそうだ」ということになります。
そして、株を比較するときに「20年で元がとれるA株(つまりPERが20)より、10年で元がとれるB株のほうがお得だ。B株を買おう!」というような判断に使われます。
文章にすると少しとっつきやすくなるなぁ。
PERと企業価値の計算式の違い
繰り返しとなりますが、
という計算からも明らかなように、PERは単純に今期予想純利益(売上から経費を引いて、臨時の損失や収益も加えたもの)から導かれている数字。
なのでPERだけで株を判断した場合、たとえば「今期だけは利益が少なくなりそうだけど、これまでは順調だったし、貯めた財産はたっぷりあるよ」というような良い企業は見落とされてしまいます。
一方、企業価値の計算式では、企業がこれからもたらすであろう利益だけをみるわけではありません。利益以外にも、その企業が今まで貯めてきた財産やその反対のいわば借金も含めて総合的に企業を評価する考え方といえます。
なので、たとえ今期予想利益が振るわない企業であってもそれとは別の魅力(財産価値など)に気づくことができたり、PERだけでは見えなかった側面に気づくことができそうです。
まるっと企業全体に点数をつける考え方。
調べていてわかってきたこと
PERって結構あてにならない指標なんですね…?
というか正しくは注意しなければいけない点がいくつかあるので、PERだけで株の判断をするとよろしくない場合があるようです。
少し長くなってしまったので、このPERについては次回まとめてみようと思います。
まだまだわからないことだらけ。
次回もお付き合いいただけると嬉しいです。
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